書評 『何者』 ~意識高い系にも色々思うところあるんやろね~
何者 by 朝井リョウ。
来年就活を始める僕がこの本を手にとっちゃうのは自然なことでした。
就活を題材にした小説といえば後、石田衣良の「シューカツ!!」しか
思いつかないですね。
石田衣良さんの小説も面白かったですが、こっちの「何者」のほうが考えさせられる本でした。
内容はいちいち全部説明しません。
とりあえず、感じたことってのは
意識高い系って呼ばれるTwitterとかFacebookなどのプロフィールを盛れるだけ盛って、更新率もすごくって、なんか俺・私はこんなに仲間に恵まれて毎日充実してますっていうのを毎朝・昼・夜に報告してくれる人たちも
外側ではもしかしたら死ぬほど苦労して奮闘してるんかなあって。
彼らにもそれぞれ独特の理由があって、自分を露出させて真剣に
もがいてるんじゃないかって。
少なくともずーっと観察者ぶって、何一つ前進しようとしないやつよりかは
少なくともかっこいいんとちゃう?って。 そう思いました。
この主人公は観察者でした。
ふつうに就職するっていう線路を歩くにしても人それぞれ違うレールがある。
同じレールはどこにもなくて結局は一人で歩いていく。
だから、起業するも世界一周するもふつうに就職するのも同レベルで自分で選んだという点で素晴らしいことで、そこに差はないってことを作者は伝えたかったんだろなと思います。
だから、意識高い系とか言ってこき下ろすのなんか必要なくて
個人で決めた道に自信もって歩こうってことですね。
こういうことを朝井リョウさんも伝えたかったのかなと思います。
大学生が普段snsみて、何を思っているのかを上手く表現してくれてます。
おすすめです。
個性ってなんやねん
若造BIG-KAZは最近、「個性」について
考える機会が増えた。
おそらく自分に対しての自己評価が
「没個性人間」な感じやかろか?
その反動で、よくも悪くも
「個性」があるなとおもう人にあこがれを持っちゃうのかもしれない。
なんか、僕が感じるええなと思う「個性」のある人って
ちょっと「わがまま」な気がする。
けど彼ら彼女らの良いとこって「わがまま」やけど
周りの人をハッピーにさせちゃうところなのかもしれない。
彼ら彼女らにはじぶんの価値観、基準、好みみたいなのが
しっかりあって、まったくそこは譲らない感じ。
けど、その普通の人と違う「ずれ」みたいなんが
またこう味となってでてて魅力として感じられるんかなあと思う。
まあ普通の人が共感できないレベルの「ずれ」も普通の人には共感できないだけで
あって、ほかの人には共感できるのかもしれないから捨てる必要はないかなとは思う。
他人に迷惑を与えないのであれば。
なんか自分の好きな小説とか音楽とかその他もろもろ、
もっと大切にしていきたいなとは思う今日この頃。
それをしっかり煮詰めていけば、いい味がいつかだせるようになるかなあとか。
自己中心的じゃないけど自分志向を大事にしたいよねって思う感じです。