自分の感情は自分でコントロールしよう 「アランの幸福論」
この本は、自分にとって大事な本。
自分が苦しい時、この本を読むと落ち着ける。
正直、そこらの自己啓発本とは読まれてきた時間も違うし、内容の濃さも違う。
アランは、この本で自己コントロールと感情の関係性を、アラン自身の日常を観察することで解明している。
人は、時に苦しくなる。
時に悲しくなる。
どうして、そうなるかと言うと、その人自身が、「悲しい」や「苦しい」を必要以上に
ピックアップしているからだとアランは指摘している。
人は、過剰に反応してしまうことで、勝手に必要以上に、苦しくなったり、悲しくなるのだ。
刺激があって、反応する。(アメリカの心理学者フランクル)という話がある。
刺激と反応の間にいるのが私たちで、私たちが選択することで、悲しんだり、苦しんだり反応するのだ。
もちろん、病的にポジティブになるのは危険だが、
何が理由で悲しいのかを理解したうえで、
ある種流れに任せるような考えがちょうどよいのだ。
そしたら、ちょっと気が楽になる気がする。
ここまでは、彼の外から来る刺激と反応に関しての考え方をご紹介しました。
もう一つ、面白い考え方があって
それは、内から来る刺激と反応に関して。
アランは、しぐさで気分をコントロールできると述べている。
ようするに、苦しくても笑っていれば、いくらか気分が晴れるということ。
自分から、良いうちから来る刺激を生産することで、
よい反応を意識的に作ろう。
アランは100年前ほどにこの本を執筆した。
彼の日常に関する洞察がメインなので、具体的なデータなどはない。
ただ、心理学に関するたくさんの仮説を生み出したのは間違いないと思う。
単純な話、笑うと気分が良くなるとかただの主観的な話でしかないが、
現在は実証されている。
そういった心理学の仮説がたくさん見れるところもこの本の醍醐味なきがします。