「チーズはどこに消えた」 for 変わろうと思っても変われないあなたへ - Big-KazのBlog
- 作者: スペンサージョンソン,門田美鈴
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2000/11/27
- メディア: 単行本
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この本、96頁でとっても短いんです。
しかし内容は深く、IBM、アップル・コンピュータ、メルセデス・ベンツ等、トップ企業が次々と社員教育に採用しています。
彼らトップ企業が常に社員に心がけてほしいマインドが得られるのでしょう。
それは、「変化を恐れるな」ということです。
この物語は三部構成で
一部は昔の友達が集まって、近況を話し合い、
二部は一人の男がその人の人生に役立った寓話を話し
三部はそれについてディスカッションをするという構成です。
↓ここからやんわりとネタバレしてます
主人公は二匹のネズミと二人の小人です。
ネズミたちは頭脳はよくありませんが、行動力がありました。
小人たちは頭脳は明晰ですが、そのぶん慎重になってしまう傾向がありました。
彼らはいつもチーズを食べるために迷路に入り、いつはいっても同じところにあったので幸せでした。
しかし、あるときそのチーズがなくなってしまいました。
ここで彼らに差がでたのです。
頭は悪いが行動力のある、
変化に柔軟なネズミたちはすぐに迷路の奥地へと入り
すぐに見つけることができました。
対して小人たちは過去のチーズが忘れられず、いろいろ予測をした後
待っていることを得策として、動こうとしませんでした。
変化にびっくりして対応せずに硬直してしまったのです。
変化におそれず、すぐに対応できたネズミはすぐに幸せを取り戻したのに対し
変化におそれ、ぐだぐたした小人たちは嘆いているだけで彼らの幸せを
いつにたっても取り戻せていませんでした。
やがて一人の小人が待っていても何も得られないと悟り、一人外へ飛び出していきました。
そこで様々な経験・知見を得て最終的にはチーズにたどり着いたのです。
ここまでシンプルにあらすじを述べましたが、この小人が最終的にチーズにたどり着くまでのプロセスに「変化に対応できない人」への気づきとなるであろう示唆が散らされていました。
彼は動くことで、変化に対応する楽しさを知り
ぐんぐんと成長していったように見えました。
ですので、このあらすじを見た後に実際に文章をよんで感じて自分に当てはめて考えてほしいとおもいます。
僕は学生なので、正社員として働いたことは一切ございません。
しかし、学生の身分でも学べることはたくさんあった本だと思っています。
バイト先でハプニング発生、死ぬほど嫌いなあいつとグループワーク
これもそれも予期せぬ自分の幸せな環境が変化したってことです。
それにどう対応するか?
考えているだけではだめで、なるべく行動して考える。
これが大事なのかなと思います。
おそらくこの本はこんな小さな変化ではなくて、
もっと大きなキャリアでの変化とかの話をしている気はしますが、
応用可能です。
ダーウィンの有名な言葉である
「この世に生き残る生き物は、最も力の強いものか。そうではない。最も頭のいいものか。そうでもない。それは、変化に対応できる生き物だ」
を引用して終わらせてもらいます。
まあ分かってても難しいんじゃいってのが本音ですが
私たちの背中をグイッと押してくれる本だと思います。