初心者でも読みやすい三島由紀夫 『潮騒』
今まで本は割と読む人間だったけど、
三島由紀夫の本はあんまり読んでこなかった気がする。
だから、今回、三島由紀夫作品で最も読みやすいと呼ばれる
『潮騒』を読んでみた。
まず、この本200ページぐらいしかなくて
1日でさくっと読めちゃいました。
感想としては、島の若者2人を題材にした
さわやかな恋愛小説だなあという感想でした。
けっこう、ストーリー的には単純なんだけど、
ただ島という排他的なコミュニティが舞台だから
独特な物語展開であると感じました。
1つ好きなセリフがあって、
主人公の男の子がもう1人の恋の相手に話してる場面で
「あんまり悪い習慣は、この島に来んゆちに消えてしまう。
海がなあ、島に要るまっすぐな善えもんだけを送ってよこし
島に残っとるまっすぐな善えもんを護ってくれるんや」
っていうやつです。
だから、彼らの恋愛はほんとにピュアです。小手先無しみたいな。
文章でも、東京のやつらは映画とかドラマで変な小手先を覚えてるが
彼らは・・・みたいなんがありました。
僕にはわからん「島人の気持ち」みたいのも詰まってても
いい本だったなあと思います。
では。