時代と思想と雑誌
時代と思想と雑誌
これらは、つながってると「暮らしの手帖とわたし」を読んで思った。
「暮らしの手帖」は、戦後、全てのものが枯渇していた時に、人々の「日常(くらし)」に楽しみを見出すことを喚起して売れた。
ものが不足しているときは、贅沢できない。みんな知ってる。
だからこそ、何気ない「日常」にフォーカスすることは、みんなが現在をどう楽しむかを考えている中にうまくフィットする。
思想的にも、「足るを知る」という考えが時代にあったと思う。何もないけど、その平凡が幸せみたいな。
今,2016年に立ち返ると、「ミニマリズムブーム」がすごい。
経済は落ち込み、消費する余裕もない。まあ、少なくともバブルのように贅沢はできない。創刊時にちょっと似てる。
だから、また「暮らしの手帖」のような雑誌にスポットがあてられ始めたのかなと考える。
時代背景→人々の思想・感覚←雑誌 ここがうまくはまれば、売れるのかな?
単純な話、人が求めているもの(助けられるもの)は売れるのだから。
ここで気になるのが、ほかの雑誌は、どういうコンセプトで作られているのだろうということ。
どういった理念を持って創刊したんだろう? その瞬間の時代と人々の思想を絡めて考えれば面白そうだ。
【ポケット版】「暮しの手帖」とわたし (NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ 大橋鎭子の本)
- 作者: 大橋鎭子
- 出版社/メーカー: 暮しの手帖社
- 発売日: 2016/03/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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